卒　　業

一秒ごとに身を斬られる思いになって
（それはまるで殺人劇にも似て）

門を出ても鳴り止まない拍手を
小さく遠ざかっていくフェイドアウトの波を
あなたからの別れの言葉だと思ってしまっても
それは仕方ないかもしれない

まともな会話すら交わしたこともなく
“錯覚”と言う記憶の中で埋もれていた私だから
本当のあなたの声など見つけられるはずはなかった

だけど　たったひとつだけ“錯覚”のままでいたい
そんな大事な場面があってもいいよね？

誰の為の恋じゃない
自分から入り込んでしまった恋だもの・・・

心の壁

　『私の代わりを探して欲しい』

と、依頼主は言う


『いいでしょう』

と、軽く答える時間


そして代役に選ばれた誰かは

気付かないうちに主役になり代わっていて

又、依頼主は行方不明となり

時間は唯　愛想笑いを浮かべて・・・


お互いに気付いているはずなのに

悲しい顔すら見せずに　他人顔・・・

眠れない夜

いつからだろう
眠れない夜が続いてる
ずっと君のことを考えている
気が付けばいつも僕のそばに君がいる

まだそんなにイイ仲でもないのに
僕は君を誘惑していたりする
だけどそんな時も君は優しい
だから尚更キュンと胸が痛む

なのに明日にはまだ時間がありすぎる
今すぐにでも会えるならいいのにな
夢の中でも会えるならいいのにな

きっとまた僕は眠れずに朝を迎えてしまうんだよ

だけどいつまで眠れない夜は続くんだろう？

君と一緒に泣きたい映画があるんだ
君に話したいことは一日じゃ足りないくらいあるよ

あぁ早く伝えたい　早く君に会いたい

君はこんな僕と一緒に泣いてくれるかな？
そんな不安でまた胃が痛む

なのにまだ明日には時間がありすぎる
今すぐにでも会えるならいいのにな
夢の中で僕のこと呼んでくれたらいいのにな

今夜もやっぱり僕は眠れそうにないよ